【築地食べ歩き写真集】~場外市場のおすすめグルメを一気に写真で紹介~の後篇です。
●後篇の掲載店一覧●
築地魚河岸(全館)、味の浜藤、粋、魚政、黒川、黒銀、栄すし、秀徳 3号店、千秋 はなれ、築地魚政、築地寿司清、東都グリル、はいばら、北海番屋、丸豊、ル・パン、(休業)井上、(閉店)深大寺そば まるよ、さかえや
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■「前篇」一覧はこちらから■
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築地市場の豊洲移転対策の一環で、場内仲卸の販売拠点として生まれた施設。2016年11月オープン。施設内3階は飲食店フロアとなっており、場内の店舗が4軒出店している。基本的には既存店のメニューに準拠するが、築地魚河岸オリジナルも多数。2017年9月からは夜営業も開始。客付きはまだまだだが、頑張ってほしいところ
また3階屋上には、椅子やテントなどが設置された休憩スペースがあり、1階で買った魚介類を持ち込んで食べることができる(屋内にも休憩所がある)。センリ軒(カフェ)でアルコール類も販売しているため、持ち込んだつまみとともにチョイ飲みも可能。
〇「魚河岸海鮮」・・・場内「市場の厨房」「魚四季」系列。創業母体となる料亭「牡丹」が閉業したため、そちらのスタッフが夜営業開始に合わせて移行
季節の生しらす丼 1,500円 (2017/6/27)
サメ鰈薄造り 1,200円 (2017/9/29夜)
メヒカリ唐揚げ 680円 (2017/9/29夜)
サンマ塩焼き 950円 (2017/9/29夜)
〇「小田安」・・・場内に店舗を構えるフライ系の老舗人気店(チャーシューエッグも看板メニュー)。こちらも場内の人気メニューを揃えるとともに、夜は居酒屋テイストに(夜メニューは消費税別途)。刺身や焼き物なども用意。日本酒の品揃えがもう少し増えると
アジフライ 800円 (2017/11/22夜)
刺身三点盛り(メジマグロ、ブリ、スズキ) 1,400円 (2017/11/28夜)
定番のチャーシューエッグ 800円。チャーシューと玉子の数は、それぞれ細かく指定して注文できるとのこと (2017/11/28夜)
場内定番のもう一つの柱、牡蠣ミックス 1,300円 (2018/3/2夜)
特大のメバチまぐろのカマ焼き。サービスメニューの777円 (2018/3/2夜)
刺身三点盛り(金目鯛、あいなめ、ほっき貝) 1,500円 (2018/7/18夜) この顔ぶれでこの価格はかなりお値打ち
鱧フライ (2018/7/18夜) トンカツかと思うほど大きな切り身のフライ
〇「鳥藤」・・・場内外に店舗を構える鶏専門店。他の系列店舗同様、親子丼系が主体だが、ここは(鶏系)ラーメンにも力を入れている
とりそば全部入り 1,000円 (2017/6/25)
〇わたなべ(1階物販)・・・築地の貝の仲卸では最大手クラス。築地魚河岸の小売店の中でも評判の高さは随一で、商売が丁寧でモノも良いのでよく立ち寄る。その場で(格安で)さばいてくれるサービスもあり (2018/1時点で、盛合せなどの本格的な調理サービスは中断のこと)
三重産天然岩ガキ(特大) 900円 ※工賃込みで975円 (2017/7/13)
黒アワビ、サザエなど季節の最上ものを軸に、イシガキ貝、タイラガイ、トコブシに、ムラサキウニの小箱。写真とは別途、岩牡蠣2つで作業賃込み 17,400円。3階で食べていると周りのお客さんが寄ってきて「写真撮ってもいいですか?」のリクエストも多数 (2017/7/29)
西京漬けの販売を中心に創業90年以上の歴史を誇る老舗。従来は物販のみだったが、2017年春から小規模ながらイートインを開始。自社製品を味わえるアンテナショップ的な形で経営している。「合成保存料、合成着色料、化学調味料を一切使用しない」という同社のこだわりをしっかり感じるメニューだが、一見さんと外国人ばかりになった今の築地で、この上品な味を求めている人は少ないかなとも思う。歌舞伎座あたりにあれば大人気になると思うのだが。
ランチメニューのサービスの一つが、自社製品の佃煮を(各日2種類ずつ)自由に食べることができること。ご飯のおかずでも、酒のつまみでも、こういうサービスはけっこう嬉しい
看板メニューの、銀鱈西京焼き御膳 1,508円 (2017/8/27)
紅鮭ハラス塩焼御膳 1,000円 (2018/2/8)
今までの「通路利用」がダメになったとのことで、2017/9末に完全立ち飲みスタイルにリニューアル。食材ケースが無くなり、牡蠣のみの構成になるなどスケールダウンして少し残念。メニューも地下の「地下の粋」とほぼ同じ内容に。
~以下は、それ以前の紹介文~
ビルの同フロアの店舗が全て閉まっている夜、奥手に回ると突如雑然としたガード下的なノリの飲食空間が表れる。そのギャップがまず面白い。さまざまな産地の牡蠣を食べ比べられるのと、たくさんの食材が入ったショーケースを囲みながら食べる雰囲気が魅力で常時賑わう。刺身を頼むと本わさびとサメ皮おろしが付いてくるのもポイント。
○牡蠣5種盛
※右から、陸前高田350円、相生300円、兵庫・室津300円、長崎・小長井400円、門司400円 (2015/1/19)
寒ブリ 本日の目玉品280円と、鹿児島のはた 1,480円 (2015/1/19)
左、岩ガキ/豊後水道 800円。右、真ガキ/三重・津村 300円 (2015/4/28)
松皮ガレイ/石巻 755円 (2015/4/28)
イクラとズワイガニと海藻のサラダ (2015/11/30)
舞鶴産岩牡蠣 1つで1,300円 (2016/6/20)
生ガキの5種盛り 各250円~800円 (2016/8/1)
粋盛(平すずき、尾長鯛、メジマグロ) 1,700円 (2016/9/23)
甘鯛焼き(愛媛産赤甘鯛) 860円 (2016/9/23)
天然魚介だしで作ったスープカレー 880円 (2017/4/4)
三点盛り 800(三重浦村、岩手雪どけ、山口才川) (2017/4/4)
牡蠣の三種盛り。岩ガキが五島列島産450円と輪島産500円。真牡蠣が志津川産300円。セットで1,100円 (2017/6/24)
○牡蠣のアヒージョ 1,480円 (2017/9/4:地下の粋)
○西京味噌バター焼き&チーズグラタン焼き 計560円 (2017/9/4:地下の粋)
※この日の女川産は180円。焼き調理料が各+100円
牡蠣とクリームチーズのパテ 680円 (2017/9/4:地下の粋)
【食べログ情報】魚や 粋
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観光客が訪れないような目立たない裏通りにありながら、地元客以外にもファンが多い。かき揚げ天丼の中のホタテがあまりに多くて驚かされた。
○天丼 1,500円 (2014/11/13)
ランチ「雪」コース 2,000円から、海老と牡蠣の天ぷら。いずれも2人前。(2015/2/12)
※写真にはないが「卵の黄身の天ぷら」が個人的には好み。
海老天丼 1,500円 (2017/1/25)
【食べログ情報】てんぷら黒川
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経営の母体は「おか戸」時代と同じままで、屋号(黒銀は大阪黒門市場を本拠)を変えて再スタート。座れるイートインスペースを追加しスペース拡大。ただしメニュー構成と価格は完全に観光客よりに。写真は「おか戸」時代のもの
○大トロ、中トロ、赤身2貫ずつ 計1,900円 (2015/10/17)
○トロたく巻き 500円(2015/10/24)
大トロ、中トロ、赤身1貫ずつ 計1,200円 (2015/12/26)
建物の中を抜ける小さな路地沿いの一軒。見た目の雰囲気から「観光客狙いの店かな」とずっと足を向けていなかったのだが、場外の某店オーナーから「手軽に寿司を食べるならおすすめだよ」の声をもらい、今さらながら訪問。店の雰囲気もほのぼのとしていて丁寧で、値段も内容も確かにお手ごろ。
握り10貫セット 3,300円から。写真にない一貫はアナゴ (2016/4/25)
おまかせ丼 1,700円 (2016/6/5)
【食べログ情報】栄寿司
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積極的な拡大を続ける「秀徳」グループの3号店。旧2号店は店内の空気が悪くて、同じ食べるなら3号店で(基本は本店だが、席数が少なく空いていないことが多い)と考えていたが、2号店も移転リニューアルしてその欠点はなくなり、内容もかなり酷似した感じになっている
写真上が4000円、下が6000円のお任せコース。(2015/4/25 昼)※他に手巻き1本。4000円コースはイクラのみ、6000円コースはウニ+イクラ
見比べると6000円にしかないのが、大トロ、生トリ貝、シロエビ、キンメの炙りなど。共通するアナゴやウニなども根本的にネタが違い、2000円の差以上の違いを感じるため、4000円を頼むなら6000円を頼んだほうが得に感じる。
各コース共通のあら汁
【食べログ情報】秀徳 3号店
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かつて「芳野吉弥」があった、路地裏の狭い一角(栄寿司の隣地)に2017年夏にオープン。鯖、鮭、鱈などのフィッシュバーガーが基本だが、立ち飲み的な提供もあり。バンズにけっこう個性があって、魚系フライとの相性はいいと感じた。店主の接客が非常に熱意があって、サービス精神も高い。
手前から、シメサバ、アジフライ、奥二つが桜ます (2018/4/15)
鹿肉たたきのウニ乗せ 1,200円 (2018/4/15)
桜ますバーガー 800円 (2018/4/15)
【食べログ情報】築地魚政
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前述「千秋」の姉妹店。座敷席や個室も用意し、「日本料理店」として落ち着いた設えの店舗。雑然とした店舗が多い築地では、多人数でもゆったりと本格的な魚料理を味わえる限られた存在で、仕事絡みの食事はここを選ぶことが多い。店の前には「名物 サバ味噌煮」の幟がはためく。
上刺身定食 1,800円 (2015/1/6)
サバ味噌煮定食 850円 (2015/1/26)
貝の刺身3種盛り合わせ 1,300円 + さくらます刺身 1,000円 (2015/5/11夜)
輪島のいわがき 700円 (2015/5/11夜)
時知らずの木の芽焼き 1,300円 (2015/5/11夜)
蛤の殻つき天ぷら 3個 1,500円 (2015/5/11夜)
どんちっち鯵一夜干し定食 800円 (2016/3/22)
【食べログ情報】千秋 はなれ
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いまのような観光地化が進むずっと前、「夜になると周りは真っ暗」という時代から、ずっと存在感を放ってきた老舗の本店(そのため例外的に大チェーン店ながら掲載)。新興店舗が乱立後も「安定感がある」という評価を聞くことが多い。(観光客ももちろん多いが)古くからの常連も多く、他の寿司店に比べると客層が落ち着いている印象。
おまかせ 3,600円から クルマエビ、ズワイガニ、ウニ、イクラ(写真上) 大トロ(写真下)
コースとは別途注文の、わさび巻 1,296円 (2015/1/24)
極ちらし 2,571円 (2016/1/5)
おまかせ 3,600円から。イクラ、ウニ、アカエビ、ズワイガニ (2017/3/7)
おこのみで、ボタンエビ、金目鯛、コハダ (201/3/25) ※ただし新館
【食べログ情報】築地寿司清 築地本店
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観光要素ほぼゼロ、地域の人たちの日常に密着し、時代の変化も関係ないといった雰囲気の「ザ・大衆食堂」的レストラン。たばこの煙もかなり漂い、ガヤガヤ感満載。しかし下卑た感じはなく、お洒落志向でなければ、懐かしい感じで落ち着けるかも。
牡蠣の鉄板焼き定食 1,250円 (2015/1/22)
メバチマグロの刺身定食 880円 (2015/6/18)
ホタテフライ単品 750円 (2015/6/18)
ホタルイカ 450円 (2016/6/4)
天然ヒラメの刺身定食 1,030円 (2016/6/4)
ミックス刺身定食(まぐろ、ブリ) 820円 (2017/1/25)
海鮮納豆丼 900円 (2017/6/17)
【食べログ情報】東都グリル
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1号店も築地4丁目交差点近くにあるが販売のみ。飲食できるのは、この2号店のみになる。最上級の「松」でも3000円と、値段設定は抑えめだが、内容的には十分。
○うな重(松) 3,000円 (2015/1/8)
【食べログ情報】はいばら 築地2号店
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鮭やイクラなど「北洋物」の仲卸の代表的存在である北田水産が手掛ける飲食店。海産物の網焼きがウリのお店だが、海鮮丼も豊富。「表に出ている写真の華やかさに比べて実際は・・・」という経験は海鮮丼ではよくありがちだが、ここはまさに写真そのもの。そのあたりのこだわりの説明はこちらから
いくら丼 2,100円 (2014/11/14)
オーロラ丼 2,900円 (2015/2/20)
海鮮焼き/牡蠣・サザエ (2016/1/16)
海鮮焼き/ホタテガイ (2016/1/16)
海鮮焼き/ホッキガイ (2016/1/23)
トロ丼 3,200円 (2016/2/26)
カニイクラ丼 2,400円 (2017/3/26)
【食べログ情報】北海番屋
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朝早い築地でも午前3時オープンと、抜群の早起き店舗(2016年から5時オープンに変更)。「具の種類がものすごくたくさん」&「一個のサイズが大きい」のが特徴のおにぎり屋さん。築地の町を支える黒子的な存在として「もっとも築地場外らしい店」と言えるかも。
左から、カキご飯 216円、あさり 195円、ばくだん 216円 (2015/1/30)
焼きおにぎり 195円、鯱天(えび天) 281円 (2015/2/23)
マグロの太巻き1本分 397円の激安設定 (2016/9/23)
12種類具材ちりめん 229円 (2018/6/16)
タコめし 207円 (2018/7/14)
【食べログ情報】おにぎり屋 丸豊
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築地には珍しいパン屋さんだが、行列していることも多い人気店。名物は、あんこクロワッサン。店内にはイートインスペースも。
あんこクロワッサン 210円、メープルピーカン 230円 (2015/1/20)
【食べログ情報】パン工房 ル・パン
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築地交差点からもんぜき通り入ってすぐにある、築地場外最大の行列店。今風の凝ったラーメンではないことが、逆に多くの愛着を生み出しているのかも。混雑時、丼を積み上げてラーメンを仕上げていくさまはこの店ならではの風景。メニューは1種類のため、何度も訪問しているものの写真掲載は1点のみ。(※周知のとおり、8/3の築地の火事で建物が焼失。再建予定は未定)
中華そば 650円 (2014/11/11)
【食べログ情報】井上
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場外唯一の立ち食いそば店。地元の人のソールフード的ポジション。2017/8/31に惜しまれながら閉店
あじ天そば 650円 (2015/1/13)
かきあげ&きす天そば 750円 (2015/1/31)
冷やしかき揚げそば 650円 (2015/6/12)
○カレー南蛮そば 650円 (2017/1/24)
【食べログ情報】深大寺そば まるよ
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■2018/2/27閉店■ メニューは、カレーを筆頭にコーヒー、トースト、各種定食・丼類など、食事メニューの充実した喫茶店といったテイスト。観光客でごった返すもんぜき通りの中でも、その雑踏とは距離を置き、お店の方の柔和な物腰も相俟って、ゆったりとした時間を演出する。
焼肉カレー 850円 ※カレーは500円 (2015/1/29)
あずま丼(鮪丼) 850円 (2017/1/24)
○海苔トーストとコーヒー 600円 (2017/1/30)
【食べログ情報】さかえや
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~レポート 北村和郎(ダイヤモンド経営者倶楽部)~