おはようございます!松井映梨加です。築地の「おいしい!」を見つけるべく朝から元気にやってまいりました!
今回ご協力いただいたのは日本医科大学大学院1年生の國村有弓さん。彼女も「食べることが大好きで、太く短くでもいいから食べたい時に食べたいものを食べる笑」人だそう。山口県出身で海の傍で育ったこともあり、小さい頃からおいしい魚介に囲まれて育ったそうな、、、好物は貝類!なかなか渋いもの好きの彼女、完全に私と趣味があいます笑
そんな彼女と一緒の築地巡り、前回よりも気合いが入ります。【プレ版】記事はこちら
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今回は、正式連載となった2014年の一発目!ということでスペシャルな気分を皆さんにも(実際に味わうのは私たち笑)味わっていただきたいと思い、あるお店を選びました。築地場内でドンのような風格を放ち、他の店と一線を画している寿司屋があるのをご存知でしょうか。
その名も「寿司大」。いつ築地を訪れても、「寿司大」の前は長蛇の列ができているのです。それほど人気な「寿司大」のお寿司を味わってみたい!ということで、並んでみました「寿司大」の大行列!
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★最新「寿司大」行列情報・・・2016年9月23日(金)天気雨、AM5:00時で並んでいる人の合計は70名でした。最後尾の予想待ち時間5-6時間。着実に行列は長くなる一方。平日でも10時にはすでに受付は終了していて入れません。
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到着したのは朝7時15分頃(ちなみに土曜日です)。もうすでに並んでいます!私たちの前にはもう53人が“寿司大並び”をしていました。とはいっても2時間ぐらい待てば入れるだろう、と考えていた私たち。この時点で二人はまだこのあとに繰り広げられる壮絶なドラマを知る由もありませんでした。
しかし想定内というべきでしょうか、並んでいる人の多くは海外からの方ばかり。私が把握できただけでも30人以上は確実に外国人でした!グローバルに名を馳せる「寿司大」、さすがです。
前に並んでいた方はスイスからはるばるいらしたそうで、なんと今までに5回も築地を訪れたことがあるらしく、来るたびに「寿司大」の行列が気になっていたのだとか。一方では、こちら韓国の方かしら、これからお寿司食べるっていうのに待ちきれないのか、お菓子買ってきてつまんでいらっしゃる、おいおい。
外国の方のほかにも、関西や東北など、地方からいらっしゃった方も多くいました。これまで2回並んでいずれも1時間でギブアップし、まさに「三度目の正直」を狙う若い男性連れなど、思い入れも人さまざま。
もはや「寿司大」の大行列を乗り越えてやるという同じ目的をもった同志たち。初対面ながら会話も弾みます。後ろに並んでいらっしゃったカップルは、北陸から来られてその日の朝東京に着いたばかりで、お昼から神宮球場で野球を見る前に“寿司大並び”をしようとのことでやってきたのだとか。アクティブですね~!
そんなこんなで、いろいろな人の人生模様が明らかになるこの寿司大並び。見ず知らずの方たちと交流することができて、普段忘れかけていた人情味の大切さを感じ、ほっこりすることができました。
しばらく待っていると、寿司大のお店から店員のお姉さん(この築地では、いかなるお年でも女性の方にはお姉さんというのがルールなのだそう...)がやってきました。すでに8時をまわっていました。寿司大の行列は店の前(野球でいうなら1軍!)にとどまらず、大きめな通りにでたところ(野球でいうなら2軍)まで伸びています。
この時点で私たちはまだ第一軍の仲間入りを果たせていませんでした。そんな状況でお姉さんから衝撃的な一言が言い渡されます。「あと3時間は覚悟しておいてね、申し訳ないけれども。」お姉さんのニコっと笑った表情と言葉が頭の中で反芻します。
どうやら、この寿司大に一回転目で入るには、朝5時開店にも関わらず、3時には並んでいる必要があるのだそう。まったく恐れ入りました。という気持ちでいっぱいです。
意識が遠くなりそうでしたが、そこでひるまないのが私たち。3時間がなんだ、こっちはディズニーランドの行列で鍛えられているから大丈夫だ、と自分たちを叱咤し、必死で暇つぶしになるようなものを探します。そこでふと目に留まったのが、行列の2軍の存在を無視して1軍の後ろに並ぼうとしているお客さん。
ちょっと!そっちじゃないよ、こっちはもっと前から並んでいるのに。とそわそわしていると、すかさずお姉さんがやってきて「ごめんねぇ、あっちが最後尾なの~」とこちらを指さしました。その時のお客さんたちの、苦笑いでなんともやるせないというような表情。それに満足感を隠さずにはいられない私たち。それが何度も繰り返されます。大行列という苦行が次々に人の本性をあらわにしていくようです笑
10時をまわりやっと、店の前の行列、第一軍まで移動することができました!1軍のスペースは2軍と違って、日のあたりが少なく、寒くて暗い過酷な状況ではありましたが、もうゴールは見えていることもあり、胸は高鳴っています。
しかしながら、気が付くと、先ほどまで仲良さそうに並んでいた後ろのカップルが無口になっていてなんだか険悪ムード。なんだなんだ、すごくまずい感じがする。すると、なんと二人は寿司大の列を離れ、お互いに別々の方向に向かって歩き去ってしまったのです!
「同志よ!なぜだ。今まで3時間ともに苦労を分かち合ってきたじゃないか!」という思いも空しく、二人の姿はいつの間にか見えなくなってしまいました。
まさか、ここまできて離脱する人が現れると思っていなかったため、一同は騒然。カップルのその後が気になって仕方ありませんでしたが、彼らの意思をきちんと引き継ぎ、寿司大並びを達成しようと気を取り直して並びます。もう「寿司大」という名の山頂は目の前です。
そして、ついに、午前11時30分をまわったところで、「寿司大」に入ることができました!いや~ここまで長かった!この4時間以上の間でまさかこんなドラマが起こるなんて想像もしておらず、思わぬ大収穫でした!
さてこれからそのお寿司を・・・というところで続編に続きます!
まだ一度も食べ物の写真が出てきていないのですが笑、次回に乞うご期待!!
料理などライフスタイル関係の雑誌編集長を母に持ち、幼い頃から美味しい食材に囲まれた環境で育つ。その後アメリカでの留学経験を経て、和食の素晴らしさを再認識。和食が世界遺産として注目を浴びている今、あらためてその魅力を実感し伝えていこうと築地の「美味しい」を探し求めつつ、「築地女子」の仲間を増やすべく絶賛グルメ三昧中!な女子大生。