トップインタビュー 不可能を可能にし、顧客・社会・社員の「挑戦」に 貢献するプロフェッショナル集団へ

「いつもの」と頼めば、欲しいものが当たり前に出てくる、馴染みの店ならではのあうんの呼吸。何か困ったことがあった時、まず最初に声をかける「いつもの」頼りにしたくなる存在。「アイウェイズコンサルティングは、お客様にとってそんな“いつもの” に選ばれる存在であり続けたいんです」。代表の遠山功は自社の目指すべき姿を熱く語る。

■ 企業の持つデータの可能性に着眼し事業をスタート


「企業がこれまでの事業展開で積み重ねてきたさまざまなデータ、ここには幅広い可能性があります。顧客満足の向上、販売促進やプロモーション、さらには新商品の開発など、保有するデータをどう生かすかが、ビジネスの成否にとって重要な鍵になることは言うまでもないでしょう」

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2005 年に設立されたアイウェイズ(現 アイウェイズコンサルティング)は、まだ「ビッグデータ」という概念が提唱されるずっと以前から、企業が持つデータを事業にどう生かすか、ビジネスインテリジェンス(BI)分野を軸にビジネスを展開してきた。まだ若い会社ながらも、「データをサイエンスする」高い技術力と顧客視点に立った提案力・スピード感で、多くのクライアントを獲得。創業以来着実に右肩上がりの成長を続けている。

取引先一覧を見ても、官公庁や日本を代表するビッグカンパニーの名前が並ぶ。さらには社長の遠山功が誇らしげに語る「私たちの仕事は殆どが既存のお客様から紹介いただいて始まったものです。そしてみなさまに長くお付き合いいただいているのも大きな財産です」という言葉からも、同社のビジネスの品質の高さや、外部からの信頼の厚さをうかがい知ることができる。

現在の事業領域は、データマネジメントを軸に大きく3つ。同社の強みの核である「BI サイエンス」、そのデータ分析をもとに新たな仕掛けを作りだす「Web システム」、さらに、この上流工程として、企業のニーズから適切な対策やシステム構築を提案する「IT コンサルティング」がある。そして、これらは「データ」をキーワードに、それぞれが補完し相乗され、アイウェイズの高いビジネス実現力を作りだしている。

■ 創り出したいのは「お客様の課題を解決する」システム


「“不可能を可能に” そして“ワクワク”、これが私たちが大切にしている価値観です」。遠山は会社の強さの背景にある企業文化をこう説明する。

「不可能を可能に」するために、遠山が注力していることは大きく2つ。1つは高い技術力の確立、もう1つは「顧客の課題を解決すること」を最優先に置く企業姿勢だ。そしてこれが「ワクワク」の源泉にも繋がっていく。

「自分のスキルが上がっていくこと、お客様の期待に応えることができること、それはいずれも、とてもワクワクすることです。技術の追求とお客様志向、それをどう高いレベルで両立させるかが当社のミッションであり、その姿勢がみなさまからご支持いただいてきた大きな要因なのではないかと思っています」

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遠山は起業前に、日本を代表するデータベースマーケティング会社のエンジニアをしていた。早くから大きな開発を任され、リーダーシップ経験も十分。「それが今に繋がる何よりの財産」になっているという。データビジネスの持つ可能性、顧客の挑戦を支え課題を解決する面白さ、そして高いBI技術、いずれもがアイウェイズの大きな基礎を形作ってきたのだ。

また子供の頃から無類のコンピュータ好きでもあった。高校の時にはクラスメイト全員をキャラクターにしたゲームを作ってみんなに配ったり、時間さえあれば本を読みパソコンをいじり、COBOL、FORTRAN、アセンブラ、C言語から、デルファイ、javaスクリプトなど、10数種類の言語を瞬く間にマスターしていたという。

このような遠山の技術探求心、好奇心旺盛さは、そのままアイウェイズの個性になり、社内のエンジニアの高い技術力、強いプロフェッショナル志向など、同社の強い競争力の原点となっている。

そしてもう一点興味深いのが、遠山が教員免許を取得しているということ。「人の成長を応援するのが好き」「個性を発見し引き出すのに長ける」といった遠山を評する資質は、まさに“先生的な” 感性。「個の強さ」「チームワーク」「技術力」「顧客志向」を併せ持った同社の“らしさ” を作りだした要因は、この点にあると言えるかもしれない。

■ ワクワクの伝播を社内からお客様へ、そして社会へ未来へ


「実は今から数年前、会社を存続するかどうか社内で真剣に討議したことがあったんです」と遠山は当時を振り返る。しかし決して当時の業績が悪かったわけではない。それどころか仕事は増える一方の頃だった。

「それまでは野武士集団というか、仕事は個々の力量や裁量まかせ。フリーランスの寄せ集めみたいな組織でした。しかし大きな案件も増えてきて、このままでは信用ある仕事ができないという懸念が生まれてきたのです。みんなそれぞれ一人でも食べていけるメンバーばかりでしたし、一度解散して自由な道を進む選択肢も挙がったのですが、結果的にはもう一歩上のステージを目指そうと意を新たにすることになりました」

そして当時の売上げを5年で10倍にすることを目標に、組織を見直し、採用や人事体系も整え、「会社らしい」経営スタイルを構築していった。ここで全員で意思統一を図ったことがその後の成長の大きな土台となり、第二創業の新たなステージが始まることとなる。

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このような会社の歩みもあり、「個々の社員の技術スキル、チーム力の高さには自信がある」というが、「まだまだ遠山商店的なカラーも少なくない」と本音ものぞかせる。クライアントからの相談は、やはり遠山自身に連絡が行くことが多く、「遠山社長がしっかり見てくれているはずだから」という信頼も大きいからだ。

「しかし今では着実に一人ひとりが自立し、個の確立が進んできており、その専門性、スキルの高さをもっと広く知ってもらうステージに入ってきていると言えます。もちろん今後も私が前面に立つ時代はもう少し必要かもしれません。ただそれは、メンバーみんなが働きやすい、実力を発揮しやすい環境を作りだすため。やはり経営者として一番楽しいのは、社員皆がやりたいことができて、着実に成長をしていく姿を見ていること。その環境づくりが使命だと考えています」

そのためにも社長が社内全体で共有しているのが「オンとオフ」という考え方。しっかり意識を切り替え、仕事もプライベートもいずれも充実した生活を送ってほしいというメッセージをくり返し伝えている。そして、同社の文化を表すもう1つの大きなキーワード「ワクワク」という価値観。「その仕事ってワクワクできるの?」というやりとりが共通言語になっているというから遠山の感性が着実に社内に根付いていると言えるだろう。

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「そのワクワク感を、お客様のもとにも、社会にも広げていきたい」と遠山は意気込む。「私たちが手掛けるソリューションの開発やサービスの提供で、豊かな未来の創造に貢献すること、目指すべき軸はここにあります。その気持ちを皆で共有し、志高い自立したプロフェッショナル集団であり続けたいと考えています」

代表プロフィール 遠山 功(とおやま いさお)


1977年生まれ、東京都出身。高校時代から多数のプログラミング言語を修得。さまざまなプログラム開発も手掛ける。2000年に東京電機大学を卒業後、システム開発会社に入社。その後、CRM・データベースマーケティングを支援する会社でマネジメントを経験。2005年にアイウェイズ株式会社(現アイウェイズコンサルティング株式会社)を設立し、代表取締役社長に就任。ITコーディネータ(経済産業省推進資格)、PMP( 米国プロジェクトマネジメント協会認定)、ITIL(英国政府機関認定)などの資格をもつ。2013年度より東京電機大学非常勤講師を務める。

会社概要

商号 アイウェイズコンサルティング株式会社
所在地 〒163-0523 東京都新宿区西新宿1丁目26 番2号 新宿野村ビル23 階
TEL 03-5909-1320
代表者 遠山 功
資本金 1,000万円
設 立 2005年12月22日
事業内容 ITコンサルティング、BI サイエンス、Webシステムを軸とするデータマネジメント事業
ホームページ http://www.i-ways.co.jp/