「築地はしご酒」で、築地場外市場の魅力を味わい尽くす(後編)

11月8日に開催された「築地はしご酒」、そのレポート後編です。前回では5軒を紹介しましたが、結局私たちは何軒のハシゴ酒をしたでしょうか笑

今回も最後までお付き合いください! レポーターは引き続き、中原佐彩が務めます。

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17:30過ぎともなると、少し外が薄暗くなってきましたが、まだまだ飲んで食べる気合い十二分です!「つぎはどこに行こうかなあ」と築地場外エリアに戻ってくると、前回はあまりの行列に一度諦めた「てんぷら黒川」の行列が少し減っているのを発見!

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お店の人に伺うと「もうネタがあまり残っていません」と、今にも閉店しそうな雰囲気。それでも「ぜひ!」と列の最後尾に並びます。築地の天ぷら初心者の私たちは、どうしても黒川さんのてんぷらが食べてみたかったんです。

30分ほど並んで、やっと店内へ。
今回の限定メニューがこちら。
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メニューにあるネタはほぼ売り切れでしたが、代わりに帆立とエビのかきあげ、カワハギ、カキ、野菜の天ぷらをいただきました。何とこのお店では、4種類のお塩(ノマール塩、抹茶塩、アンデスの岩塩、カレー塩)が用意されていて、いろんな味わい方が楽しめます。そして天ぷらは、薄めな衣がさくさくで、どれもおいしくてお箸が止まりません。
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18:00閉店予定だったところを、用意していたネタがなくなっても、街バル参加者のために延長して営業して頂いたてんぷら黒川さん。お店の方は「こんなに天ぷらあげることになるなんて」と、大変そうなご様子にも関わらず、お客さんへの愛情を感じるお店でした!

—-お店情報————–
「てんぷら黒川」築地6-21-8
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次に目指したのが、「ホルモン丼」が人気の行列店「きつねや」さん。しかし何と、着いたときは営業終了直後。残念ながらそのお味を楽しむことはできませんでしたが、ちょうど偶然、今回の築地はしご酒実行委員会の副委員長であり伊藤海苔店のオーナーである、伊藤さんに遭遇しました!
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そして今回の開催目的や、主催者の思いなどをお聞きしました。

「広く築地の魅力を知ってもらいたい。そして来てもらった人に美味しさの感動を与えたい」
「”築地”をキーワードに、コミュニティの輪が広がる場にしたい」
「築地市場の移転後も、魅力的な場所であり続けるための発信力を高めたい」
「美味しさをアピールすることで、築地周辺の街の飲食店の仕入れ先に選んでもらえるように」

このように、築地の将来を考え、築地の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいという思いで開催された今回の街バル。自ら考え周りを巻き込んで行動出来る人ってやっぱり輝いて見えますね。

伊藤さんとお別れしたところで、次は実行委員会の方々が受付を片付けているところに遭遇。記念に一枚。
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お酒で少し出来上がった私たちは、若干皆さんに絡んでしまったようです(すみませんでした笑)。でもそこで、タコボウズこと寺沢さんが考案した、タコ割りというおいしい焼酎が「築地 長生庵」というお店で呑めるという情報をゲット!

そこで、7軒目は「築地 長生庵」へお伺いすることにしました。
ここからは花里奈瑠美が再びリポートします!
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店頭では勝鬨酒販の方々により、お酒の販売が行われていいました。そして、机には“かんすけ”が…!夜になってきたので熱燗もいいですね^^

実は純米酒の専門のお店でアルバイトさせていただいている私、現在日本酒を学んでいるところなんです(実際は飲み歩いているだけなんですが笑)。ですから、まだ知らない美味しいお酒に出会えるかも!とワクワクして店内に入ります。
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お店に入ったら迷わずメニューの上3つの日本酒を注文。
どの日本酒もとても飲みやすい。これは、とまりません!
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お酒のお供は・・・
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北海道 南富良野産 新蕎麦
長崎県産 天然真鯛とお野菜の天抜き。

私たちの胃を優しく包んでくれます。
蕎麦ですっきり、天抜きでほっこり。日本酒との相性も最高です!

そういえば「天抜き」って言葉をここで初めて知りました。「天抜き」とは、天婦羅そばから蕎麦を抜いたもの。渋いですよね。何か大人(のん兵衛?)への階段を一歩上がった気がします笑
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もちろん、おすすめしていただいた「タコ割」も忘れずに注文!
そば湯とそば焼酎、そば茶を1:1:1で割ってあるそうです。まさに「そば」尽くし
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気になる方はぜひとも築地に足を運んでくださいね^^
美味しい焼酎割り方に出会える事間違いなしです。

そして、ここでも素敵な出会いがありました。
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隣のお席にいらっしゃったお姉様方。急遽、女子会のような流れに。
最後はハグでお別れさせていただきました!
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全く初めて出会った方とも、こうやってすぐに溶け込める、そんな一体感溢れるイベントであることを感じます。

そしてお店の主であり、今回の素敵なイベントの企画者である築地はしご酒実行委員長の松本聰一郎さんと記念に一枚。実行委員長というともっと年配の方かと思っていたので、お若くてびっくりでした。
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そういえば、今回訪問させていただいたお店でも「若いもんが頑張っているから、それを応援しないとね」という声をたびたび聞いています。若手と重鎮方とお互いに支えながら未来を見据える。そんな今後の築地場外市場のますますの発展、楽しみにしております!

—-お店情報————–
「築地 長生庵」築地4-14-15
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8軒目は「魚河岸三代目-千秋」へ。
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ここではブリ大根、秋鮭の南蛮漬、小アジの干物を注文。八海山にごり梅酒と一緒に頂きます^^
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そして店内を見渡すと、イラストが飾ってあるのを発見!
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実は、ビックコミックというコミック誌に連載されていた、築地市場を舞台とし、魚介の食材を題材とした人気グルメ漫画「築地魚河岸三代目」のモデルが、このお店の店主、小川貢一さんなんです。そして何と、テレビアニメ「うる星やつら」のラムちゃん役で有名な平野文さんの旦那さんでもあるとのこと。
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ブリ大根も優しいお味で、お店の方も笑顔が素敵。どこか落ち着く雰囲気で女性ひとりでも入りやすい、そんな素敵なお店でした。

同じビルの地下には、姉妹店の「千秋 はなれ」もあるそうなので、今度は是非そちらにもお伺いしたいと思います。

—-お店情報————–
「魚河岸三代目-千秋」築地4-7-5
 食べログ 紹介ページはこちら
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「築地はしご酒」の開催時間もあと僅か。そこで最後は〆のラーメン!と「若葉」さんへ向かいます。
今日9軒目の訪問になります。
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お店にはたくさんのお客さん、先ほどの「千秋」でお会いした方も。みなさん考える事は皆さん同じようです。こちらの若葉さんは、名作「魚河岸ものがたり」(森田誠吾 作、直木賞受賞)のモデルにもなった築地市場の小さな名店だそうです。
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シンプルであっさりしたスープと極細麺との相性も抜群です。
夜になり少し冷えてきた中であったかいラーメンを食べる。
その幸福感はたまりません^^

そして女性陣のコートが全員似ている!と言う事で本日最後の撮影です。
築地第4回-55
そういえばこのレポート、お店を回るほどに、記念撮影の数が増えてきていることにお気づきですか?飲んで食べて!だけでなく、いろんな方と出会い語らうことができる。こんなにも楽しい時間を過ごす事ができ、最後まで遊び尽くした満足感でいっぱいです。

—-お店情報————–
「若葉」築地4-9-1
 食べログ 紹介ページはこちら
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朝のイメージが強い築地ですが、夜の築地市場もとても活気であふれた場所でした。イベントも第1回とは思えないほど大盛況のご様子。
築地追加-1
築地の美味しい!に出会え、たくさんの人たちと出会う事ができる素敵な1日。時間が過ぎるのがあっという間…そう感じるほど築地の方は魅力的な方と食ばかり。みなさんに元気を分けてもらっているような気がします♪
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記念撮影に写っている築地の関係者の方々は、揃ってみんなイケイケでお茶目なポーズをしたりしています笑。でもそれは、シャイで不器用な人柄の裏返し。みんな温かくて優しくて真面目なんです。多少ぶっきらぼうなところもあるかもしれませんが、ぜひ積極的に話しかけてみてください。築地のこと、食のこと、みんな熱く語ってくれるはずです。

みなさんもぜひ築地場外市場に行ってみてはいかがでしょうか?
築地追加-2
私たちも今回の参加23店舗のうち、訪問できたのは9店だけ。まだまだ知らない築地場外市場の魅力はたくさんありそうで、ぜひまた出かけてみたいと思います。

第二回築地はしご酒の開催に期待ですね♬

前半後半と長くなりましたが最後までお付合いいただきありがとうございました!









































































































































■今回のレポーター

○花里 奈瑠美(慶應義塾大学 環境情報学部3年)
○中原 佐彩(慶應義塾大学 薬学部4年)