CSN地方創生ネットワーク株式会社が運営する、飲食店、小売店向けのオンラインマーケット「羽田市場」。羽田空港内に自社の「羽田鮮魚センター」を持つことを強みに、全国の港の朝獲れた鮮魚を、その日の夕方には都内の飲食店に配達可能というビジネスモデルは、メディアでもたびたび紹介されるなど、大きな注目を集めてきた。
この鮮度抜群の魚介類を、店頭でも販売をできるようにオープンした銀座の直営店で、2017年11月から立ち飲み事業もスタートした。
「魚屋で立ち飲み」、ありそうで無かった、非常に興味深い取り組みだ。
店内のイメージはこんな感じ(※写っているのは倶楽部事務局スタッフと店舗関係者)。日中は魚を並べている冷蔵ケースの上に板を敷いて、即席のテーブルを作っている。
そして奥の壁には、その日のおすすめメニューがずらり。魚好きや飲んべえなら、小躍りしたくなるような魅力的なメニューが多数(写真は2017/11/17のもの)
さらに、店頭に並んだ魚や水槽内の貝類などをはじめ、その日ならではの独自メニューがあるのも楽しみだ。
例えば、こんな大きなホラガイを、刺身にさばいてもらったり (2017/11/17)
材料費プラス300円と、非常に手軽な価格で調理してもらうことができる。
そしてもう一つの大きな注目ポイントが料理人。実はこの「羽田市場」の板前さんは、築地の某寿司店の拡大を担うなど、寿司職人のカリスマ的存在として界隈ではかなり名の知れた方。その腕前と鮮度抜群の魚介類のコラボレーションは、立ち飲みのレベルを超越した存在と言えよう。
その一端を感じてもらえるように、食したメニューの中から幾つかを紹介してみる。
刺身5点盛り 1,200円。マグロ、アオダイ、イロ、ホラガイ、キンメダイという、個性的な顔ぶれが並ぶ (2017/11/14)
ごく短いこの時期だけの北陸の冬の味覚、香箱カニ(雌のズワイガニ、セイコガニとも言う) 800円 (2017/11/14)
自家製生イクラを丼に 1,500円 (2017/11/14)
刺身5点盛り 1,200円。この日は、カワハギ、ハタ、ひげそりだい、ビンチョウマグロ、大西洋クロマグロの組み合わせ。3日前とはまたがらりと変わる (2017/11/17)
鍋メニューから、タラの白子鍋 1,500円 (2017/11/17)
鍋は追加300円で、おじやにも (2017/11/17)
握り寿司5貫 1,000円 (2017/11/17)
あん肝ポン酢 800円 (2017/11/20)
絶品なる食感の、自家製からすみ 800円 (2017/11/20)
本日のあら煮は、赤下平目 500円 (2017/11/20)
だし巻き卵 500円 (2017/11/20)
ホラガイの塩辛 800円 (2017/11/29)
ツブガイのオリーブオイル炒め 500円 (2017/11/29)
ホッキガイの炙り 600円 (2017/12/11) ※水槽の中の貝を調理したもの
イカのなめろう 400円 (2017/12/13)
アカカマス塩焼き 750円 (2017/12/13)
ヒラツメガニ 500円 (2017/12/13)
ふぐの唐揚げ 800円 (2017/12/13)
大分の真鯛と鳥取境のブリの二点盛り 800円 (2018/1/16)
鱈の白子焼き 800円 (2018/1/16)
大粒牡蠣ラーメン 600円 (2018/1/16)
土曜日の日中は、魚の販売と立飲みが併行。並んでいる魚が多いので、肴として選ぶ楽しみも増える。この日は、下記2種を選んで調理してもらう
トロカマス炙り刺し 800円 (2018/1/27昼)
ベロカスゴ煮付け 800円 (2018/1/27昼)
ぬか漬け 400円と、まぐろ漬けニンニク400円 (2018/2/20夜)
ウマズラハギとマトウダイの刺身、いずれも肝付きで800円 (2018/2/20夜)
つぶがいバターソテー 400円 (2018/4/13夜)
マグロのスペアリブ 480円 (2018/5/9夜)
鹿児島産カツオのタタキ 800円 (2018/5/9夜)
最近は、ボードメニュー以外にも定番メニューが増加 (2018/7/19)
宇和島産チャンバラ貝 380円 (2018/7/19)
宮城産ホヤ刺身 500円 (2018/7/19)
苫小牧産ホッキ貝刺身 700円×2つ (2018/7/19)
宮城産ホヤ刺身 500円 (2018/7/19)
これだけのメニューの写真が並ぶと、思わず「飲みたい」「食べたい」衝動に駆られるのではないだろうか。これまでにすでに多くの知人をこの店に案内したが、いずれも「すごい」「おいしい」「こんないい店があるとは」の感嘆の声ばかり。ぜひ一度、お店を覗いてみてはいかがだろうか。
ただし高い評判は着実に広がっており、ふらっと行っても満員で入れない場合も。確実に入店したい場合は、電話予約も受け付けているそうなので、そちらが確実。
また、時期を同じくして店内でのランチサービスも始まった。看板メニューは「天然生まぐろ丼」980円。
おすすめの二種類の食べ方「まぐろ丼」と「まぐろ茶漬け」で味わうようになっているが、提供されるまぐろが200gと、それぞれにたっぷり乗せても余りあるほどの量があり、食べ応えあるメニューになっている。
羽田市場ではケータリングも展開している。写真はダイヤモンド経営者倶楽部の会合で使ったもの
開催が4月だったため「桜鯛」の姿造りをメインに、寿司も「生トリ貝」など季節感あるこだわりメニューを織り交ぜて。
ただし少人数で回している店のため、現状配達はできない。お店まで取りに行くことが必要となる。
住所:東京都中央区銀座8-15-6 クリスタルスクエア1F
営業時間
鮮魚販売:11~18時
天然生マグロ丼、海鮮丼:11時30分~売り切れまで
平日立ち飲み:18時~23時
土日祝立ち飲み:11時~18時
定休日:年中無休
電話番号:03-4582-2394
ホームページ https://ginza.hanedaichiba.jp/