紙媒体(冊子)とイントラネット(WEB・動画)を目的に応じて使い分け、独自の社内広報体制を実現
ウエディングプロデュース・レストラン運営のノバレーゼでは、紙媒体(冊子)とイントラネット(WEB・動画)を使い分け、成功事例の共有や社員のモチベーション向上につなげる社内広報を行っている。
社員の成功体験など人にフォーカスした企画や、イベント、社内施策、新規開業施設や新商品の紹介など比較的読み込む必要性のある情報は冊子を活用。冊子は社員だけではなく契約社員やアルバイトにまで配布し、事業の方向性や考え方、企業文化までを網羅することが可能で、これにより全スタッフの意思疎通を図る。
一方、社員が抱える課題の解決に役立つ検索性の高いもの(成功事例)や社内ニュースなど速報性の高いものはイントラネットを活用、内容によりブログ形式での回覧や動画(社内テレビチャンネル)などメディアを使い分け社内で情報を共有している。
一つのミスも許されない披露宴では社員同士のチームプレーが必須。新規開業ごとに社員が全国から集まりチームが結成されるブライダル業界において、知らない者同士でも冊子やイントラネット上でつながり合うことで社員間の垣根を低くし、仲間意識を醸成することが重要になっている。
社内報(冊子)「ノバビタ」は、専任社員が全国をまわりスタッフを徹底取材する充実した内容で、2012年には社内報の研究機関(株式会社ナナ・コーポレート・コミュニケーション)から4部門において賞を受賞した。
○紙媒体を活用したもの
「社員にビタミンと元気を」をコンセプトにノバレーゼ・ビタミンの略で、2008年7月に月刊誌として第一号を発行した社内報。専任の社員が全国のスタッフを徹底的に取材し深堀した人物主体の内容で構成。優秀な社員や縁の下の力持ち、中途入社の者など、多彩な人物を毎号の企画やコラムで紹介している。
また人を喜ばせる業界ならではの「イイオトコJr」(美男子社員の紹介コラム)や「ハラタク伝説」(ユニークな社員の伝説コラム)といった遊び心のある企画も。昨年、社内報の研究機関が発表した「第11回全国社内誌企画コンペティション」でシルバー企画賞他を受賞する。
配布先にも特徴があり、対象は社員やアルバイト、内定者のほか希望に応じて退職者も含む。巻末にはそうした退職者向けの求人案内欄「戻っておいで~」も記載しており、家庭の事情などでやむを得ず退職した優秀な社員が再度、気軽に当社に戻って働ける環境づくりを整えている。
ノバレーゼコンテストの略で、2007年から毎年実施。
仕事に対する情熱や現場で学んだエピソード、困難を乗り越えた達成感など、全社員が一年を振り返り作文として提出。年に一度、全社員が集まる社内イベント「NOVASPO」で優秀作品を表彰(優勝者は賞金30万円)するとともに、物語性が高いため冊子化し全社員に配布、共有する。事業拡大にともなう事業所の増加と点在で、情報共有が困難になってきており、社員たちの想いやエピソード、成功談を共有し、働くモチベーションを向上させるのが狙いとなる。
○イントラネットを活用したもの
ベストプラクティスの略で2008年から毎年実施。具体的な成功事例を全社員から収集し、優良事例を表彰。内容をイントラネットで共有する。ドレスコーディネーターのコーディネート提案実例やブライダルプランナーのプロデュース実例など職種別のノウハウや販売方法を項目分けしデータベース化。何らかの課題に直面した社員が、該当項目をすぐに検索できる仕組みになっている。
各人の営業成績やお客様からいただいたお礼のお手紙などを毎週月曜日にアップする週刊ノバレーゼ。頑張った社員、お客様に感動を与えお礼された社員など、各人の努力成果を共有。同期間や部署間の競争意識を促すツールとしても効果を発揮。コメントを書き込める機能もあり、成績優秀者には全国から「おめでとう」「素晴らしい」などのメッセージが届けられる。
ノバレーゼTVの略で、社内テレビチャンネルとしての役割を持つ。主に商品説明や接客術、会場の作り方など、社員向けの教材コンテンツをアップ。ブライダルのHOW TO動画となっている。
新入社員の初受注や中途入社社員の紹介など、その日の旬の話題を写真付きで紹介。コメント欄もあり、全国から祝福や激励メッセージが届く。
広報担当:野原 nohara@novarese.co.jp